遠距離介護とは?遠距離介護の基本情報

あなたは、遠距離介護という言葉を、聞いたことがあるでしょうか。実際にまだ介護とは無縁の世代には、馴染みが薄い言葉かもしれません。しかし、超高齢化社会の日本において、今後の選択肢の一つとして知っておくと良いでしょう。
遠距離介護とは、高齢になった親の日々の生活を、子どもが離れた地域から見守り、サポートをする介護の方法のことをいいます。
子どもが定期的に親の元に通い、一人では難しい、身の回りの様々なことを手助けします。例えば日用品の買い出しや、通院の同行、家の掃除などが挙げられるでしょう。

遠距離介護を選択する理由は、各家庭で様々です。子どもが、どうしても自分の家族や仕事の事情で、今の地域を離れられないといったことも、よくある理由の一つでしょう。
また、親自身が、住み慣れた今の暮らしを手放したくない、と言っていることもあるようです。いくら親の介護といっても、退職や引っ越しがそう簡単にできるわけではありません。また、親が暮らしを手放したくないと言っているのに、無理に呼び寄せることも、難しいでしょう。
このような理由で、双方が納得の上、遠距離介護を選ぶこともあります。

遠距離介護にはメリットもあります。親は、「まだ自分でできることはやってみよう」という意欲にも繋がるため、生活能力の維持ができます。
また、同居となるといくら自分の子どもとはいえ、気を遣うこともあるはずです。その点、自由に暮らしの選択ができるため、のびのびと生活ができるかもしれません。